マット交換をしようとケースをひっくり返すとなんと蛹が・・・
なんていう経験あると思います。
今までなくてもこれからあるかも!
こんなときにあわてなくてもいいように、人工蛹室の作り方、自己流ですが紹介します。



その前に、もし蛹室がつぶれていなければ、このように露天掘りで対応できます。
















まずは100円ショップへGO!
買うのはこれ、一般にオアシスといいます。
造花なんかを置いているとこら辺にあります。
100均ですから、当然100円です。税込みですと105円ですね。











パッケージをはがすとこんなヤツです。
パッケージは色々あれど、中身はみんなこんなんです。












オアシスを購入してきたら、まずは加水。
なぜまず加水かというと、加水をしないと削る時にすごい粉が出るんです。
結構な量の水を吸い込みますので、たっぷり吸い込ませます。
水につけると毛細管現象で、どんどん水を吸い上げます。
このあと、1度ひっくり返せば加水完了です。

 







加水が終われば、いよいよ掘りはじめましょう。
まずは、だいたいの形を決めます。
スプーンの先などで簡単にあとがつけられます。











それでは早速掘りましょう。
スプーンで簡単に掘れます。
サクサクいけますよ。











底の方は、スプーンで削るように掘ると掘りやすいです。
掘り過ぎないように傾斜をつけて掘っていきます。
片側を深く、下に行くほど狭くなるように掘りましょう。













十分に加水できていないと、水が染み込んでいない部分も出てきます。
こんなときは、染みていない部分に水をかければオッケーです。













だいたいの形ができました。













深いところで親指ぐらいの深さです。
指の長さは個人差ありますので、あくまで参考です。












指の腹を使って、綺麗に形を整えます。
この時に、傾斜やカーブ(R)を整えていきます。












だいたい綺麗になりました。
多少の傾斜やラインは指の腹でかえることができます。












最後に仕上げです。
ティッシュで余分な水分を吸い取っていきます。
この作業で、最終的にツルツルに仕上がります。
水分は、押さえても染み出さない程度まで吸い取ります。










   完成!














ちょっとわかりにくいですが
傾斜はこんなかんじです。













QBOX40に縦に2つ並べたところです。
縦では、長さが足りないので、足りない分を継ぎ足ししています。
横幅は2つでぴったりです。
間の仕切りは、先に羽化した個体が、隣に侵入するのを防止するためです。








これは、QBOX40に横に3つ並べたところです。
横に3つは、ちょっときつきつですが、なんとか入ります。
長さはぴったりです。
仕切りも忘れずに付けましょう。
1度羽化させると画像のように、爪などで結構傷が入りボロくなりますが、
きれいに整えればまた使えます。


QBOXは、蓋をきちんと閉めれば、そうそう乾燥することがないので便利です。




こんな感じで、なれれば20分から30分もあれば十分作れます。


今回人口蛹室の作り方を紹介しましたが、私が人工蛹室に移すのは、よっぽど気になる蛹か、蛹室の具合がよくない場合のみです。
前蛹でもほとんど出しません。やはり蛹室のカーブやラインは、人間の手ではなかなか再現が難しいと思います。
虫本人が作ったラインが一番美しいのではないでしょうか?
ただし、人工蛹室は、緊急時や観察にはとても役に立ちますので、1つぐらい持っていても損はないと思います。

今回紹介したのは、ヘラクレスのオス用ですが、メス用はもっと小さくなりますし、ネプチューンやサタン用はもう少し幅が狭くなります。

ここで紹介した作り方は、あくまで自己流ですので、参考程度にしていただければと思います。



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